『どうすればいいの?シリーズ②』
下に弟○くんが生まれたお姉ちゃんのAちゃんは、時々寂しそうな表情でママに抱きついてきます。
そして、「ママ、ママは誰が一番好きなの?」と聞くそうです。
(はて?、困ったぞ) ママは色々と考えて、しばらくして答えます。
ママ:「みんな一番好きだよ」
Aちゃん:「みんなって?」
ママ:「Aちゃんも○君も、パパもみんな一番好き」
毎回、お母さんはそう答えます。
けれど、ふーん、と答えるAちゃんの納得いかないような表情が気になっているそうです。
はて、こんな時はどうしたらいいのでしょう。Aちゃんが満足するようなお返事ってあるのでしょうか。
「みんな好きだよ!」と言ったママは何も間違ってはいません。正しい答えです。
大切な家族ですから、ママは「Aちゃんも○君も、パパも大好き」なのです。
しかし、このような場合には、「正しい答え」は必要ではないように思います。
なぜならAちゃんはママに「あなたが一番好き」と言ってほしいと思っているからです。(たぶん!)
ですから私はママに言いました。
『今度Aちゃんが聞いてきたら「本当はね、Aちゃんが一番好きだよ」って、こっそり言ってあげてね。
すごく喜ぶと思うから。』
Aちゃんは弟が生まれて嬉しいけれど、少し不安になるのだと思います。
○君が生まれるまでパパもママもAちゃん中心の生活でした。
ママとパパはAちゃんをとても可愛がって大事にしてくれたからです。
しかし弟が生まれた日から、ママとパパは私を忘れてしまったのかしらと、ふっと感じて不安になるのでしょう。
だから、確認したいのです。
Aちゃんは「あなたが一番だよ」と言われることで、きっと安心するでしょう。
Aちゃんだけに「あなたが一番好き」って言ってもいいのかな?
お母さんがそう思う気持ちもわかりますが、弟の○君はいつもママと一緒に過ごしているから心配しなくていいのです。
Aちゃんはママから「あなたが一番すき」と言われたら、きっと弟にもっと優しくなると思いますよ。
確かに「正しい答え」も大事ですが、子どもの気持ちに「応える」ことが大切な時もあるような気がします。