~子育てアドバイス~

『思春期の子どもは強がっているけど、ホントは不安でいっぱい!』

  思春期になると、 自分のこと、そして周りのことも今まで見えなかった様々な現実が霧が晴れるように明確に見え始めます。
例えば、小さい頃には「ボクのお母さんが世界一美人だ!」と思っていたのに
「ボクのお母さんよりA君のお母さんの方が若くて美人かも・・・」というように・・。
思春期の子どもの目は正直で、真実をきっちりと捉えています。
「生意気になって!」と、思わないで「大人になったわね」と喜びましょう。
また思春期の子どもは、世の中には「ホンネとたてまえ」があることに気づき、
正義感からその矛盾を指摘したり、腹を立てたりすることがあります。

とくに身近な親や教師の言動に敏感になり、強く反発することも多いものです。
それに「なぜ?」「どうして?」「世の中変だよ」と、次々と質問するのは、まるで乳幼児。
究極は「NO!」。何を言っても「NO!」ですから、まったく困ったものです。
しかしこの時期の「NO」には大きな意味があります。
乳幼児期の「NO」は主に自分の存在の確認であり、思春期の「NO」は自立への旅立ちを意味しています。
親から離れて生きていくという、自立する力に結びつくからです。
“ 誰の世話にもならない ” というように表面では強がってはいますが、
心の中は「大丈夫かな~。ちゃんとお父さんやお母さんのように立派な大人になれるかな」と、
子どもの気持ちは不安で揺れているのです。

日々刻々と体が大人に変わっていくのを感じながら、心の中は不安がいっぱい。
でも、親の前では弱音を吐きません。
親は子どもの気持ちがつかめなくて心配だったり、あるいは腹が立ったりします。
こんな時にこそ、一歩下がり、大人になるために頑張っているんだな~と、
優しく、大らかな気持ちで子どもの成長を見守ってあげましょう。



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